ハロウィン後小ネタ

ハロウィン後、小ネタです。
乗り遅れましたがもういいや上げてやれ。
鰤ですけどよろしく～





…っやられた。

油断していた。
妹二人は友達の家に泊まりに行ってしまったし、うるさい親父は商店街の飲み会で帰ってくるのは夜中だろう。
そう思って今年は何も用意していなかった。
あの好奇心旺盛な居候様というリスクをすっかり忘れて…


とりっくおあとりーと。

めちゃくちゃ日本語的な発音で後ろから声をかけてきた人物と言ったら一人しかいない。

んだよルキア。

今日ははろうぃんなのだろだろう？

またいつもの新しい知識のご披露のようだ。
小さな身体を精一杯使って表現されるそれに騙されてはいけない。
確実に間違った知識を植え付けられているに決まっている。

出会った人間にはこう言うものだと聞いたのでな。

それは仮装した小さい子供だし、外国の習慣だ。

やっぱりか、微妙な所しかない知識で知ったように話すそれはいい歳の高校生が言うことじゃないだろう。
色々偏った知識のこの死神はそうなのか、と言って頷いた。

なら仕方ないな。

何が仕方ないんだよ。

別に、言ってみたかっただけだ。

そう言って風呂に入るからと去って行ってしまった。
その時はそれで終わったが、俺の考えが甘かった。

その時にいたずらがなかったからといって、この死神が現世での楽しそうなイベントを知らないはずがなかった。

俺のノート、しかも宿題の提出用のものを開いた瞬間、白紙のページいっぱいに朽木画伯は相変わらずの個性的なラインのウサギやらタヌキやらを描いてくれていた。
くそっ、宿題終わってたってのに…

しかもかなりのページが残っていたのに全部ルキアの絵で埋めつくされていた。

つーか、ワカメ大使ってなんだよ…

アイツがよく描くウサギ？の横になんか雲みたいなキャラクターが描かれている。
あぁ、この形がワカメなのか。
つーか小学校低学年の男子が作るようなキャラクターだなおい。
ソウルソサエティで流行ってんのか？

まぁとにかく来年は飴か何かを持っておく必要があると切実に思いながら新しいノートに宿題を書き移す。
本当、アイツには油断も隙もねぇな…





ワカメ大使は六番隊で流行っている(と兄様が一人で思ってる)キャラクターですよ黒崎さん(笑)
ハロウィンに乗り遅れたのでハロウィン後、な設定にする無駄なあがきをする霧立でした～
また収納しときます。