師匠誕生日ネタ

今日はあの人の誕生日。
そう、ただ少し、いつもより少し特別なだけだ。





今日の晩御飯は何時もより豪華。
何せ朝から仕込んでいたのだ、不味いなんて言わせるものか。

どうしてこれだけ頑張るかって？

それはあの人の誕生日にかこつけてご馳走がお腹いっぱい食べられるからだ。

普段からこんなに食事をとっていたら直ぐにうちの家計は火の車。
何か特別な日だと言うならちょっとぐらい豪華にしたって許されるし。

だから朝から頑張って準備したんだ。
あの人がこの日は何故か必ずご飯を食べにやってくるからじゃない。




リビングの机に置いたラッピングされたワインの瓶。

バイト代をはたいて買ったそれはぶっちゃけ痛い出費だ。

けれどあの人には迷惑をかけられつつも小さな頃から面倒を見てもらっているし、こんな日ぐらい恩を返してあげてもいいと思ったから。


それにあの人の機嫌は良いに越した事はない。
機嫌の悪い日に当たってしまった時の面倒くささは嫌と言う程身に染みているから。
ワイン一本でそれが回避出来るなら安い出費だ。

問題はワインがあの人の口に合うかどうかだけど、デパートで店員さんに聞いて一時間もかけて選んだんだから、多分失敗は無いと思う。



どれもこれも結局の所、自分の為なんだ。
決してあの人を喜ばせてあげようなんて意思の元、実行している訳じゃない。


そうだよ。


たくさんのご馳走も、用意したプレゼントも、

あの人の為なんかじゃないんだから。





現パロツンデレハッピーバースデー(笑)
言い訳しながらご馳走作って、言い訳しながら真剣にプレゼント選んだアレンさんでした～

そしてご飯が終わったらアレンさんが師匠に食べられる運命(笑)

師匠誕生日ネタの割に師匠がかすりも出ていないのはスルーの方向で(爆)。